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明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

【明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業】軍艦島|三池炭鉱ほか23遺産に関する情報まとめ

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

日本ではじめて産業遺跡群として2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産・製鋼、造船、石炭産業」。九州や山口を中心として、東は岩手県までをまたがった広範囲な世界遺産です。

全国8県11都市に分布する資産は全部で23もあります。このような世界遺産は単独では価値がないとされたため、新たな概念で登録が成立しました。

その登録された理由、そして23資産をすべてご紹介します。

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業は「シリアル・ノミネーション・サイト」で登録が決定

軍艦島

世界遺産登録年:2015年

登録基準

(ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの

(ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本

 

遺産概要

冒頭でもお伝えしたように、新たな概念で登録された明治日本の産業革命遺産・製鋼、造船、石炭産業。じつは「シリアル・ノミネーション・サイト」とう概念のもと、登録が決定しました。

シリアル・ノミネーション・サイトとは資産のストーリーを証明するもの

シリアル・ノミネーション・サイトとは、共通する複数の遺産を、全体として顕著な普遍的価値をもつ「ひとつの遺産」として登録するものを指します。つまり、全国に分布している遺産も、それぞれストーリー性があり共通の時代に活躍したものばかり。

これらの資産のおかげで、日本の近代化に重要な役割を果たしました。

世界遺産に登録された基準は2つ

シリアル・ノミネーション・サイトとは別に、登録基準も満たさなくてはいけません。この世界遺産は2つの基準が評価対象になりました。

  • 科学技術や都市計画などの発展に重要な影響を与え、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化県内での価値観の交流を示す
  • 歴史上の重要な階段を物語る建築物、その集合体など、景観を代表する顕著な見本

この資産も、西洋に頼らない産業化が精工した明治以降の重要な建築物。また老朽化が進む施設もあれば、現在も稼働中の施設も含まれています

 

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業を都市別に紹介

八幡製鉄所旧本事務所

現在の日本の基盤ともいえる産業遺跡群は、多方面にわたって分布しています。なかには非公開のものもありますが、23の資産すべてご紹介します。

山口県萩市には5資産

江戸末期から明治にかけて、重要な役割を担った資産が登録対象となっています。

  • 萩反射炉
  • 美須ヶ鼻造船所跡
  • 大板山たたら製鉄遺跡
  • 萩城下町
  • 松下村塾

萩城下町と松下村塾は、世界遺産に登録される前から人気の観光スポットです。

長崎県長崎市は最多の8資産

長崎市の資産は現在も稼働している資産も含まれています。

  • 小菅修船場跡
  • 三菱長崎造船所第三船渠
  • 三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン
  • 三尾素長崎造船所旧木型場
  • 三菱長崎造船所占勝閣
  • 高島炭鉱
  • 端島炭鉱
  • 旧グラバー住宅

三菱長崎造船所は、旧木型場以外は非公開。現在も稼働しているため観光することはできません。代わりに、旧グラバー園に行くと、対岸沿いに三菱長崎造船所を眺めることができます。

福岡県北九州市八幡に2資産

八幡にある2つの資産はどれも非公開となっています。

  • 官営八幡製鐵所(八幡製鐵所旧本事務所・八幡製鐵所修繕工場・八幡製鐵所旧鍛冶工場)
  • 遠賀川水源地ポンプ室

非公開となっていますが、官営八幡製鐵所にある旧本事務所を眺望できるスペースが世界遺産登録以降、整備されました。よって構内には入れませんが景色を堪能することは可能です。

福岡県大牟田市三池に2資産

三池は炭鉱の拠点となった場所です。

  • 三池炭鉱・三池港(三池炭鉱宮原坑・三池炭鉱万田坑・三池炭鉱専用鉄道敷跡)
  • 三角西港

明治中旬にそれぞれ建築された資産。三池港と三角西港以外は、跡地として見ることができます。三池港は、閘門式のドックは日本でここだけ。パナマ運河と同じ閘門式です。

鹿児島県鹿児島市に3資産

鹿児島の資産は、日本人のモノづくりの原点ともいえます。

  • 旧集成館(旧集成館反射炉跡・旧集成館機械工場・旧鹿児島紡績所技師館)
  • 寺山須美窯跡
  • 関吉の疎水溝

海外からの敵に護るために、自らで武器などを作る必要があると島津斉彬が考えたことが発端で着手された集成館。当時、鉄を溶かすためには炭しかなかったため築かれたのが寺山須美窯跡です。

関吉の疎水溝も、集成館事業の一貫。当時から水力にも頼っていました。

佐賀県佐賀市に1資産

佐賀にある資産は、日本最古のドックが評価の対象となりました。

  • 三重津海軍所跡

ここは3つの地区に分かれており、船屋・稽古場・修覆場とそれぞれ役割があります。和船を管理士、長崎海軍伝習所の伝習生が藩士に航海や測量・造船の技術の教育、さらに補修や製造を行うためのドックと、一貫してました。

このドックは西洋の技術を日本式に導入したもので、かつ洋式船の修理用のドックも担っていました。現在、ドックは風化を保護するため、地中に埋められています。

静岡県伊豆の国市韮山に1資産

韮山にある資産は、国内で唯一現存する貴重なものとなっています。

  • 韮山反射炉

代官江川英龍が手掛けたのち、子どもの英敏が完成させた反射炉。とても江戸末期に建てたとは思えない壮大な造りとなっています。

岩手県釜石市に1資産

最後は釜石市にある資産です。

  • 橋野鉄鉱山

大島高任が指導者となり6年の歳月をかけて建設されました。こちらは洋式の高炉跡で最古のもの。国の文化財に指定されており、当時の稼働状況や経営状況も伺える遺跡となっています。

 

構成資産の風景写真

明治日本の産業遺産
明治日本の産業遺産

 

まとめ

グラバー園

23ある施設すべてを回るのは大変ですが、お近くに旅行した際はぜひ観光に立ち寄ってください。

これらの近代産業のおかげで、現在に日本があるといっても過言ではありません。

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