世界遺産検定に最短で合格する勉強法

世界遺産検定1級に最短で合格した勉強法|押さえておくべき4つの攻略ポイントを1級認定者が公開【難易度検証】

世界遺産検定に最短で合格する勉強法

世界遺産検定1級 攻略

世界遺産検定とは?

世界遺産検定はNPO法人である世界遺産アカデミーが主催する検定試験です。

年に4回以上、各地の試験会場で開催されており、民間資格でありながら毎年の希望受験者数は右肩上がりに増え続けています。

 

受験者数の推世界遺産検定 受験者数

出典:受検者、認定率について – 世界遺産検定

2018年度の受験者の傾向

公式の発表によれば、受験者の属性としては10~30代が7割超と大半を占めつつも、10歳未満や90代の方など、幅広い世代から支持されていることが明かされています。

性別は女性が5割強で、女性がやや多い傾向に。学生の受検者が全体の約60%を占めているほか、社会人の受験者も25%と高い数値を記録しています。

 

受験者の傾向 年代
受験者の傾向 性別
受験者の傾向 職種
出典:受検者、認定率について – 世界遺産検定

 

世界遺産検定を取得する目的について

世界遺産検定の公式サイトでは、受験のメリットとして以下のような点が挙げられています。

進学で役立つ

世界遺産検定は全国230以上の大学・短大の入試で優遇措置が受けられます。また、歴史と地理を横断して学ぶことのできる世界遺産は入試でも注目されており、世界遺産に関連する歴史・地理の問題は増加傾向にあります。

世界遺産を通じてさまざまな国の歴史や文化、地理を学ぶことは、学部を問わず大学での学びの基礎教育となります。大学入学前に世界検定を習得しておくと、スムーズに大学での学びに入っていくことができます。

●世界遺産検定の入試優遇措置のある大学・短期大学一覧
2018年度用掲載校一覧_PDF

就活・ビジネスで役立つ

世界遺産検定の取得は、就職活動において、エントリーシートや履歴書の資格欄に記入できるだけではなく、面接などにおいてグローバルな観点を持っていることのアピール材料となります。

グローバル化が進むなか、世界遺産の知識や学習を通して得た歴史等の知識や異文化への理解は、日々世界で起きる出来事を理解し対処するために必要な“一般教養”として、さまざまな業界で役立つものになっています。

検定の取得が強みになる業界
観光、エアライン、商社、マスコミ、文化・教育機関、海外拠点のあるメーカー、国際機関など。

●世界遺産検定を社内推奨資格として採用している企業

・JTBグループ  ・KNT-CTホールディングスグループ  ・阪急交通社
・日本旅行

旅行が楽しくなる

受検者アンケートによると、受検理由の1位は「世界遺産が好きだから」。有名な名所や観光地の多くは世界遺産になっています。

検定の学習を通じて世界遺産を体系的に学ぶことで、遺産の持つ価値や魅力を深く理解することができるため、旅行がより深く楽しめるようになります。世界遺産を通じて広い世界に触れることで、人生が豊かになります。

出典:受検のメリット – 世界遺産検定

 

進学や就活など、公の場でも認められる資格になりつつあることは、素直に喜ばしいことだと思います。

ただ、役に立つ立たないに関係なく、長い年月を重ねて守られてきた文化財に親しみ、その価値を正しく理解することはとても大切なことだと考えます。

現存する遺産が明日もまだそこにあるという保証はどこにもありません。

長崎県の沖合に浮かぶ「軍艦島」に上陸したことがありますが、そのときのガイドの方の説明が強く記憶に残っています。

”軍艦島は夏季や秋季が訪れるたびに、台風や高波に削られてしまう。誰かが守らなければ、いつか消えてしまう遺産なのだ”と、そう語っていました。

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明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

常に人災や天災の脅威にさらされている世界遺産は、ほんの些細なきっかけで消滅してしまうのです。2019年10月、首里城を襲った火災は多くの人に衝撃と悲しみを与えました。それと同じことが、いつどこで起こっても不思議ではありません。

世界遺産は国や人種や時代を問わず、かけがえのない人類共通の財産であることを知るだけでも、世界遺産検定を受ける意味はあると思います。

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琉球王国のグスクおよび関連遺跡群

日本の世界遺産一覧

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知床白神山地平泉合掌造り東照宮富岡国立西洋美術館富士山小笠原諸島京都古墳奈良法隆寺紀伊山地沖縄石見銀山原爆ドーム姫路城厳島神社沖ノ島明治日本長崎屋久島

世界遺産検定1級に最短で合格するには?

世界遺産検定1級

1級受験の心構え

前提として、1級の受験には、2級合格が必須条件となります。いきなり1級を受験することはできません。

受験料としては2級が5,500円、1級が9,700円なので、総額15,000円ほどの出費となってしまいますが、そこは我慢するしかありません。。

とはいえ、2級保持が条件であることは、個人的には親切だと思っています。なぜなら、1級の試験出題範囲は「世界遺産全件」となっており、極端な話、193ヶ国が保有する1,121件(2019年時点)の遺産概要をすべて覚えなければならないことになります。

それに対して、2級の出題範囲は「日本の全遺産 +世界の代表的な遺産 300件」となっているため、1級に比べるとかなり難易度は低くなっています。

1級の合格率(認定率)は約20%と、2級保持者でさえ5人のうち4人は落ちている計算になりますので、仮に2級保持が条件でなかったとすれば、合格率は恐らく数%にまで下がってしまうでしょう。

高額な受験料の支払い損で終わってしまい、学習意欲が削がれてしまうよりも、2級⇒1級と着実にステップアップした方が精神的にもだいぶ楽です。

 

一つ一つの問題は、実はそこまで大した難易度ではありません。あくまで個人の肌感覚ですが、大学のセンター試験における社会科目と同じか、それ以下です。そのほか、中学高校で日本史や世界史を専攻していた人はかなり有利だと断言できます。

※例題が公式サイトに掲載されているので、参考にしてみてください。

【1級】概要と例題・対策 – 世界遺産検定

 

世界遺産検定を最短で攻略する上で最も重要なことは、1,000件を超える遺産をいかに効率よく覚えるか、ということに尽きます。

実際に管理人の勉強法および対策を、重要度ごとにまとめましたので、ぜひご参考にしてください(あくまで推奨の勉強法であり、1級合格を確約するものではありません

① 2級受験と1級受験は絶対に間を空けない(重要度 ★★★★★)

上述の通り、1級の受験は2級認定者のみが対象となります。

注意すべきは「1級の受験は毎回行われない」ということです。

基本的に試験は年4回実施されますが、1級とその上のマイスター試験は、2回おきに実施されます。

2020年度の試験日程で見てみましょう。

第39回検定 2020年2月23日(日)第40回検定 2020年7月5日(日)第41回検定 2020年9月13日(日)第42回検定 2020年12月13日(日)
実施級:2級・3級・4級実施級:マイスター・1級・2級・3級・4級実施級:2級・3級・4級実施級:マイスター・1級・2級・3級・4級

つまり、第40回検定で2級を受験した場合、1級が受験できるのは最短でも第42回検定となり、約半年も待たなければならなくなります

2級と1級では出題範囲もかなりの割合で被っているため、記憶の定着という意味でも、できれば間隔を空けたくはありません。

※1級の出題範囲が膨大なため、「敢えて猶予を設け、じっくり勉強してもらおう」という運営側の配慮だと思われますが、今回は最短合格を目的としているので悪しからず。。

最短で1級取得を狙う場合は、2級・3級・4級のみの実施回で確実に2級を取得しておく必要があります。

結果通知は受験の約1か月半後に郵送で送られてきますが、WEB経由で申し込みをしていれば、先行してマイページで結果を参照できるので、検定の申し込みはWEBで行うことをおすすめします。

さらに効率を上げる場合は、問題用紙を持ち返ることができるので、すぐに自己採点を行い、合格基準に達していればそのまま1級の勉強に取り掛かる、という流れになります。

 

② 「基礎知識」と「日本の世界遺産」は100%確実に回答できるようにしておく(重要度 ★★★★★)

世界遺産検定1級の問題数と配点比率は次のようになっています。

基礎知識日本の世界遺産世界の自然遺産・文化遺産その他
25%20%45%10%

この内、「基礎知識」と「日本の世界遺産」という分野は、2級でも共通となっています。

つまり、2級で勉強した(覚えた)内容が、そっくりそのまま次に活かせることになるため、この範囲は確実に満点を取れるようにしておくことが肝心です。

1級の認定基準は「200満点中、140点以上」が一つの目安(※)となっています。

140点以上を取得した受験者が全体の20%未満の場合は、全体の上位20%が合格するよう認定点が調整されるため、試験が例年よりも難しかった場合などは、140点以下でも合格するケースがあります

問題数は全部で90問、配点は2~3点となっているため、基礎知識と日本の世界遺産を完璧にしてさえおけば、最低でも「81点」は確保することができる計算になります。

140点に到達するには、残りの119点の内、59点を取ればよいことになりますので、「世界の自然遺産・文化遺産」と「その他」の分野で49.5%の正答率、つまり約半分の問題を正解できれば合格となります。

 

③ 公式テキストと過去問題集は必須教材(重要度 ★★★★☆)

世界遺産検定においては、検定を主催する世界遺産アカデミーが監修している「世界遺産大辞典(公式テキスト)」と「世界遺産検定公式過去問題集」が発行されています。

上下巻からなる1級公式テキストには、世界各国すべての世界遺産の情報が掲載されています。

 

公式テキスト

 

遺産はそれぞれ、見開きで解説されているものや、写真付きで解説されているもの、テキストのみで解説されているものなどに分類されます。

見開きで解説されている遺産は主として、2級でも範囲内に含まれている有名な遺産であることが多いため、重要ではあるのですがそこまで力を入れなくても既に身に付いているところが大きいかと思います。

そのほか、写真付きで解説されている遺産は、ビジュアルと紐づけて名前や概要を覚えることができるので、まずは写真だけざっと流し見して頭を慣らしておくことも効果的です。

各遺産の概要については、最重要キーワードは「赤文字」、次に重要なキーワードは太字で記載されています。

勉強法としては、「遺産名と写真をセットで認識」しつつ、 「強調された箇所を中心に、文化遺産については『誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どうやって(5W1H)』を大まかに把握、自然遺産については『遺産のある場所や、地形が形成された経緯、その遺産に生息する動植物の生態系」などに注目し、複合遺産はその両方といった具合に暗記を進めていけばよいかと思います。

※公式テキストには遺産が登録された年と登録基準が記載されていますが、実際に試験を体験した身としては、ここまで覚える必要は無いと思いました。

登録基準は余裕があれば覚えておきたいところですが、『~は何年に世界遺産に登録されたか?』というような鬼畜問題は無く、あったとしても恐らく1問程度ですので、そこまで神経質になる必要はありません

 

また、試験日の少なくとも1ヶ月前には、過去問題集で実際の問題形式に触れておくことをおすすめします。

この時点で合格点に届かなくても諦める必要はありません(私も初回は惨憺たる点数でした……)。

間違えた設問を洗い出し、関連するテキストの内容を再度読み直しておくだけで、理解がより深まります。

 

    
    
  
  

 

④ 直近の時事問題を確認しておく(重要度 ★★★☆☆)

世界遺産は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が主催する世界遺産委員会での審議によって決定されます。

例年、5月のゴールデンウィーク頃にユネスコの諮問機関であるICOMOS(国際記念物遺跡会議)やIUCN(国際自然保護連合)の調査結果報告(登録に相応しいかどうかを勧告)が行われ、7月初め~8月初めにかけて正式に登録発表がされています。

その年の9月や12月の検定試験には、新しく登録された遺産についてのタイムリーな設問が載ることが多々あるため、最低でも国内で新規登録された世界遺産については、しっかり把握しておくことを推奨します。

各国が保有する文化財や自然景観には、「暫定リスト」として、世界遺産に登録するための候補として挙げられている物件があります。国内の暫定リスト登録物件も検定試験の範囲に含まれますので、漏れなく把握しておきましょう。

 

 


まとめ.

  1. 鉄は熱いうちに叩く!(2級を取得した直後回での受験を推奨)
  2. 2級と重複する分野は確実に満点を取る!
  3. 遺産は写真や重要キーワードと紐付けて覚える!

 

 

編集長
本人の努力次第ですが、1級取得は決して簡単なことではありません。。
「そこまで本気じゃないけど、世界遺産検定に興味はある」という方には、【3級】から始めてみることをおすすめします

 

世界遺産検定3級については、できればテキストと問題集による独学で頑張ってほしいですが、「どうしても講座で勉強したい」という方に向けた、オンライン講座をご紹介します。

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