富岡製糸場と絹産業遺産群

【富岡製糸場と絹産業遺産群】富岡製糸場|田島弥平旧宅ほか|日本の近代を学ぶ

富岡製糸場と絹産業遺産群

第二次世界大戦の戦火からのがれることができた富岡製糸工場は、明治五年に作られた建築物で、日本の近代を知るうえでとても重要な建築物です。

今回は、2014年に世界文化遺産にも登録された富岡製糸場と絹産業遺産群の見所や魅力とともに登録された理由についてもご紹介していきます。

【世界遺産】富岡製糸場と絹産業遺産群 レンガ造りの美しき近代建築

富岡製糸場 表門

画像提供 富岡市

世界遺産登録年:2014年

登録基準

(ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの

(ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本

 

遺産概要

世界文化遺産として登録されているのは、レンガ造りの建物がみごとな富岡製糸工場と絹産業遺産群です。

1872年、開国後より西洋に対抗するために「生糸」を輸出の中心にしていた明治政府は、工場のオートメーション化を考えフランスより技術を導入して官営模範工場である「富岡製糸工場」を設立します。

敷地は7.2ヘクタールにも及ぶ広大なものですが、現在見学することができるのは、ランドマークともいえるレンガ造りの東置繭所、西置繭所見学棟、シルクギャラリーなどと、伊勢崎市、藤岡市、下仁田町に存在する史跡です。

主な概要と見どころ・できること

1:ツアーに参加する

個人でも団体でもツアーに参加できます。ガイドは解説員によるガイドツアーと、音声ガイドを使って自由に見学する2タイプに分かれます。

2:お買い物ができる

富岡製糸工場内では、シルクの販売所「富岡シルク」があります。ブランド名「富岡シルク」を購入できる場所で、ギャラリーを兼ねています。

3:蚕種貯蔵施設「荒船風穴」

下仁田町にある荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡は、蚕の貯蔵施設として使用されていた、国指定の史跡です。洞窟にできた自然の穴である風穴を蚕の卵を保存するために利用しました。

この荒船風穴は、1~3号の合計三つの風穴から構成されていて、全国一の規模で蚕の卵を貯蔵できたと言われています。

4:養蚕用家屋「高山社跡」

藤岡市にある「高山社跡」は、養蚕法を研究した高山長吾郎の生まれた場所であり、養蚕法を人々に指導していた場所です。

入場無料で見学ができます。解説員がいて、40分~90ほどの説明を受けることができます。

5:蚕種製造農家「田島弥平旧宅」

伊勢崎市にある田島弥平旧宅は、現在も住居として利用している建物です。そのため見学を希望される場合は、田島弥平旧宅案内所にメールや電話などで確認する必要があります。

案内所には、ビデオやパネルにて展示の紹介があり、蚕種製造農家としてどのようなことを行ってきたかを簡単に知ることができます。

 

富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産になった理由とは

富岡製糸場 作業場

富岡市内だけではなく、近隣の市町村にも見所がある世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」がなぜ、世界遺産に登録されたのか、その理由を簡単にご紹介します。

1:世界的産業 製糸に貢献

江戸の後期より輸出業で「生糸」の伸びが良いことに気が付いた明治政府は、開国とともに、糸の輸出に力を入れ始めます。

運がよいことにヨーロッパの生糸の産地であったイタリアやフランスで病気が流行し、欧州の蚕・糸産業が困窮していたという事情もあり、日本から輸出した生糸や蚕種は、一時ヨーロッパで人気を博します。

再びイタリアやフランスが勢力を挽回するころ、日本政府は、国策として本格的にフランスやイタリアから技術を導入し製糸工場を運営始めます。

最先端の技術が、富岡製糸工場にできたことで日本の生糸は、世界的にも絹産業を牽引していく存在になります。

2:保存状態がよい建築物

1872年に、フランスの製糸機器を持ち込み作られた富岡製糸工場が完成します。明治政府が作った工場はほかにもありますが、富岡製糸工場ように19世紀後半の製糸工場が、保存状態がよく残っているのは珍しいと言われています。

なかでも製糸工場のメインである「繰糸工場」は、100年以上も経た機械を見学することができます。300人もの人が一度に作業できる圧巻の工場です。

3:女性の働き場

あゝ野麦峠などで描かれたような女工が苛酷に働くというような労働環境ではなく、女工として技術を学ぶ学校もしっかりしており、富岡製糸工場は、明治時代の女性に充実した労働環境を与えていた職場でした。

休日も確保でき、食費、寮費、医療費なども工場側が面倒を見ていました。働く時に必要な制服も支給制でした。

また、休日を利用して教育を学ぶ機会も与えられていました。

4:日本の近代化への貢献

オートメーション化された工場で、いち早く外国の技術を導入するなど、明治時代の近代化を、産業革命を行ったという点で、かなり貢献度が高いというところも評価されています。

5:和と洋の融合の建築物

富岡製糸工場の建物は、木骨煉瓦造と呼ばれるもので、西洋建築と日本の建築が融合したものです。フランドルあるいは、フランス積みとよばれる工法でレンガが積み上げられています。

 

まとめ

富岡製糸場 まとめ

もともと蚕産業が盛んだった日本ですが、外国の技術を導入することにより世界を牽引できるほどの絹製品をつくりだした日本。戦後の日本を大きく近代化へ導いた富岡製糸工場と絹産業遺跡群は、一度は見ておきたい世界遺産の一つです。

富岡製糸工場以外の遺跡は他市町村になりますが、アクセスもしやすく、近隣には同時期に海外のレンガ工法の影響を受けた建築物もあり観光が楽しめるところです。

ぜひ、群馬県に足をのばすことがあったら、訪れてみましょう。

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