【平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群】奥州豪族藤原氏100年の栄華を辿る

【平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群】奥州豪族藤原氏100年の栄華を辿る

【平泉ー仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群】奥州豪族藤原氏100年の栄華を辿る

東北地方岩手県平泉で、豪族藤原一族が100年もの栄華を誇る文化を平安時代に築きました。その「平泉の文化」は、2011年に世界遺産として登録され、国内外から多くの観光客が訪れる観光名所となっています。

今回は、平安時代の栄華を垣間見ることができる世界文化遺産「平泉」についてご紹介します。

なぜ「平泉の文化」が世界遺産に選ばれたのか?

平泉

世界遺産登録年:2011年

登録基準

(ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの

(ⅵ)顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

 

遺産概要

日本国内には23の世界文化遺産があり、そのうちのひとつが平泉です。なぜ、平泉の文化が世界遺産になれたのかの理由を簡単にご紹介します。

平泉には浄土思想がベースとなった建築物、庭園がある!

・浄土思想

仏国土は文字通り、仏様の世界を示しています。浄土とは、仏国土と同じで、仏がいる国のことです。単に仏が存在する国というだけでなく、汚れなどのない「清らかな」場であるとされています。煩悩などなにもない、いわゆる理想的な場所が仏国土=浄土であるとされています。

この浄土の考えは日本で独特の発展をとげ6世紀から12世紀にかけて国内で広く仏教の考え「浄土思想」が生活と密着した形であったと言われています。

その浄土思想と阿弥陀の極楽浄土信仰が強く形として表しているものの一つに、平安時代の奥州平泉があります。

・浄土思想を目に見える形で

この浄土思想をみえる形で建築物、庭園として作り上げたのが、平安時代岩手県を中心に東北一体を牛耳っていたといわれる奥州藤原氏でした。

初代 藤原清衡は、争いごとなき平和な世の中を望んだ人物です。二代 藤原基衡もその平和思想を受け継ぎ、仏教を中心とした建物を建立します。

三代 藤原秀衡では東北六県の知事ともいえる「鎮守府将軍」とまでなった人物でした。かれら藤原三代によって理想すると平和な国、仏国土が東北の平泉に作り上げられました。

 

平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群とは

平泉
平泉

 

世界文化遺産に登録された資産名は「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」となっています。それではこれらの資産をみるには具体的に平泉のどこへ行けばいいのでしょうか。

世界文化遺産がある平泉は、岩手県の南西部にあるエリアの名前です。登録された資産は下記の5つです。

・中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山

それぞれ見どころ・魅力を簡単にご紹介します。

1:中尊寺

国宝である金色堂、重要文化財である金色堂覆堂、重要文化財である経蔵、特別史跡である大池伽藍跡が世界文化遺産に登録されており、また中尊寺を訪れる際の見どころとなっています。

1124年に建立された金箔で覆われた金色堂は、まさに豪族藤原家の栄華の象徴であり、シルクロードから渡ってきた宝飾品、当時の伝統工芸のすばらしさを知ることができる建物です。

ここには、当時の奥州を納めた豪族の初代藤原清衡から四代目の泰衡の躯が金箔に塗られた棺に納められ須弥壇に安置されています。

2:毛越寺

天台宗・山号医王山である毛越寺は、本尊に薬師如来をもつお寺です。ここのお寺からは、特別史跡「毛越寺庭園」および常行堂が世界文化遺産に登録されています。

浄土庭園と呼ばれる毛越寺の庭園には、浄土思想が反映されています。浄土庭園の特徴は、池と仏堂が配置されている点で、大きな池の周りに仏堂が配置されています。

一部は遺跡として残っていませんが、平安時代に作られた浄土庭園を現代でも見ることができる歴史的な場所です。

また、こちらの寺には、念仏を唱えながら阿弥陀如来のまわりで修業を行う常行堂があり、そちらも文化遺産に登録されています。この常行堂では、「重要無形文化財延年の舞」が850年に開山されて以来、脈々と受け継がれ踊られています。

3:観自在王院跡

こちらの観自在王院跡は毛越寺の境内になる社跡の一部です。平安のころには、阿弥陀堂が二つあったと言われています。1189年にはすでに今のような水田の姿になってしまっています。

4:無量光院跡(特別史跡指定地の一部)

京都府にあった平等院鳳凰堂をまねて作られた寺院が、無量光院でした。京を超えるほどの絢爛さがあったといわれたお寺でしたが、火災にあり現在は、土塁などが残るだけになっています。

奥州市には、えさし藤原の郷という平安時代をモチーフにしてテーマパークがありそちらでは再現された無量光院を見ることができます。

5:金鶏山

標高は、98.6mで山というよりは、丘のような金鶏山は、中尊寺と毛越寺の中間にあり、信仰の対象であったことから世界遺産に登録されています。

この山は、三代目にあたる藤原秀衡がたったの一日でつくりあげたといわれている人工の山という話も残っています。

また、金鶏がいたという伝説も残っています。鶏は塚などに埋められたことから金鶏山には、塚を掘り起こした跡が残っています。

この山には、義経の妻である郷御前と子の墓があったり、千手堂には藤原三代の位牌と秀衡の木像が祀られています。

 

まとめ

毛越寺

およそ4代、100年近く続いた奥州藤原氏の栄枯盛衰をみることができる平泉の世界遺産。

権力を誇示するためだけに作られたのではなく、心から人々が平和に暮らすことができる国を願って、浄土の世界を作りあげようとしていたのを感じることができ文化遺産です。

東北へ行かれる際は、ぜひ時間をみつけて訪れてみてはいかがでしょう。

 

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