カーリースと車サブスクリプションの違い

カーリースと車サブスクリプションの違い|混同しがちな定額制サービスの仕組みについて

カーリースと車サブスクリプションの違い

車サブスクリプションについて

車サブスクリプションについて

サブスクリプションサービス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

「サブスクリプション」とは直訳で”予約購読”という意味になりますが、実質的な意味合いでは「製品やサービスを利用した期間に応じて料金を支払うビジネスモデル」として認知されています。

国内では特に、動画配信サービス「Amazonプライム」「Hulu」「Netflix」などの普及により、一気にその名が広まった感があります。

サブスクリプションの仕組みの根っこにあるのは、やはり”所有“から”使用“へと流れる意識の変化でしょう。

車の乗り方についてもサブスクリプション型のサービスは既に確立されています。

代表的なところでは、IDOM(旧ガリバーインターナショナル)が手掛ける「NOREL -ノレル-」や、2019年2月にトヨタが新たに始めた「KINTO -キント-」といったサービスが挙げられます。

 

NOREL

 

「NOREL」は、好きな車に乗り換え放題できる月額制のサービスです。

一番安いプランで、月額39,800円(税抜)〜となっており、「最短90日での乗り換え」「対人・対物・人身傷害保険込み」「自動車税、重量税の支払い不要」「車検なし」を特徴としています。料金プランに応じて乗り換えできる車種が変わることには注意が必要です。

一般のカーリース会社では取り扱っていない珍しい輸入車などにも乗れるチャンスがあります。

 

KINTO

 

「KINTO」は頭金0円・月々定額でトヨタ車やレクサス車に乗ることのできるサブスクリプション型サービスです。

サービスには「KINTO ONE」と「KINTO FLEX」の二つのプランが用意されていて、KINTO ONEではトヨタの新車に3年・5年・7年間乗ることができ、KINTO FLEXではレクサス6車種の中から好きな車を選び、3年間乗ることができます。いすれのプランでも、税金や任意保険の支払い、メンテナンスなどの手続きもすべてワンパッケージ化されていることが特徴です。

ランニングコストとしては、KINTO ONEで月々税込2万台~6万円台(7年契約・ボーナス払いなし)、KINTO FLEXだと月々税込176,000円~で契約することができます。

 


カーリース≦車サブスクリプション<サブスクリプションの法則

月々定額が車サブスクリプションサービスの最たる特徴ですが、車の場合、カーリースも同じく頭金0円・月々定額で乗れるサービスとなっています。

言葉の概念としては、「サブスクリプション」は「定額制サービス」であり、「カーリース」は「車の定額制サービス」となるため、相関図としては次のようになるでしょう。

 

サブスクリプションとカーリースの相関図

 

つまり、リース会社が自社の商品を「サブスクリプションである」と唱えること自体に問題はなく、その逆も然りというわけです。

混同されやすい両サービスですが、「契約時に審査がある」「車の改造はできない」「中途解約ができない(解約する場合は違約金が発生)※」「走行距離に上限がある」などの特徴は同じである一方、カーリースでは全メーカー・全グレードから自由に車種を選べるところ、サブスクリプションでは決まった車種や、在庫として管理されている中古車の中から選ぶことになりますので、車種の選択幅についてはカーリースが優位になっています。

大まかなイメージで分類するならば、カーリースは「オーダーメイド」型のサービス、車両サブスクリプションは「レディーメイド」型のサービスとなります。

※通常のサブスクリプションサービスでは「これ以上は不要」とユーザーが判断すれば、いつでも解約が可能なケースが大半ですが、車両は例外に属します。具体的な例で言うと、NORELは最短でも90日間の利用、KINTOは一定期間の契約満了を原則とし、中途解約の場合は追加請求が発生します。

 

カーリースのポイント

車種は全メーカー・全グレードの車種から選べる(新車の場合

原則、中途解約は不可(違約金として残リース料を全額支払い

月々のコストは低いが、同じ車を長期間使用

基本契約には任意保険は含まれていない

車サブスクリプションのポイント

車種はサービス提供会社が指定する車のみ

中途解約は可能だが、一定の追加請求が発生

月々のコストは高いが、乗り換えの応用が利く

任意保険が基本契約に含まれていることも

本記事では、”中途解約の可否”と”任意保険の有無”の観点から「KINTO」や「NOREL」、「Hondaマンスリーオーナー」などのサービスを便宜上の車サブスクリプションとする定義づけをしていますが、実際のところ、カーリースと車サブスクリプションの境界は曖昧になりつつあります。

車サブスクリプションは概ねカーリースと同義で扱われているところ、昨今のマイカーリースは月々の支払いに含まれる費用について、金額が固定されているコストだけでなく、車を使う人によって変動するコストにまで範囲を広げた、より独自色の強いサービスとして確立されつつあり、そういったサービスの包括的な総称として「車サブスクリプション」という用語が使われています。

車両本体価格、オプション代、登録諸費用、環境性能割、自動車税種別割、自動車重量税、自賠責保険料など
車検費用、法定点検費用、任意保険(自動車保険)、タイヤ代、故障修理代、オイル代、エレメント代、消耗品交換費用など
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【補足】なぜカーリースには任意保険が含まれないのか
任意保険加入はリース契約における「絶対条件」ではないから
解説

カーリースに含まれる諸費用とは、言い換えれば「不可避に発生する車の維持費」となります(自動車税や自賠責保険など)

一方、任意保険への加入とは本来、個々人の自由意志に委ねられるものです。不可避に発生する費用だけに焦点を絞ったリースの本質に照らすと、任意保険への加入とは極端な話、「オプション」のような扱いとなっています。※しかしながら、リース契約において任意保険への加入は必須と断言してもいいレベルにあります。

事実、リース契約に任意保険を組み込むこと自体は可能なのですが、その場合、月々のリース料およびリース料総額はそれだけ高額になってしまいます。
※そのほかにも、企業の任意保険を付帯する場合は個人の等級を引き継げないため、無事故無違反の優良ドライバーにとっては割高になる可能性もあります。

リース契約において総支払い額が増額することは、思わぬところでマイナスの影響を与える可能性があります。

その最たる例が「審査」です。

カーリースの与信では、審査の合否はリース料の総額を対象として判断されます。

つまり、リース料総額が高くなればなるほど、審査通過の難易度も比例して高くなります。

リース会社が任意保険を契約に含めず、別組みでダイレクト系の自動車保険(ネット保険)を推奨しているのには、このような背景があったりします。

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カーリースの審査

 

代表的なマイカーリース

おトクにマイカー 定額カルモくん
4.5

おトクにマイカー 定額カルモくん

マイカーリースでは業界初にして月々最安クラスの11年リースも。カルモのカーリースは、新車に格安で乗れる、NHKなどでも話題の個人向け自動車リースサービスです。全国産メーカー全車種をラインナップ。税金や自賠責保険料・メンテナンスに至るまで、車の維持費が月々の支払いにぜ~んぶコミコミ!

カーリース・オンライン(オリックス自動車)
5.0

カーリース・オンライン

カーリース・オンラインはオリックス自動車のカーリース専門サイトです。ネットで見積りから申込まで簡単にできて月々1万円台から借りることができます!契約期間は5年・7年・9年から選択、月間の上限走行距離は2,000kmですが、契約終了時にそのまま車を貰い受ける場合は、精算が発生しないため実質上限なしとなります。車検とオイル交換が無料になるクーポンが付いてくることも特徴です。

コスモMyカーリース
4.5

コスモMyカーリース

コスモ石油だからガソリン代がお得。最大5円のガソリン割引き。月々定額、頭金なしで新車に乗れます。契約期間は3年・5年・7年から選択、月間の上限走行距離は~500km、~1,000km、~1,500kmから選択できます。メンテナンスも用途に応じて3種類用意されており、メンテなしのホワイトパック、フルメンテナンスから一部の消耗品交換を除いたシルバーパック、フルメンテナンスのゴールドパックがあります。契約終了時には乗り換え、再リース、買取り、返却のいずれかを選択することができます。

代表的な車サブスクリプション

KINTO(キント)
3.5

KINTO 

KINTO(キント)はトヨタとレクサスの新車に、月々定額で乗れるサブスクリプションサービスです。毎月の利用料には税金や自賠責保険料だけでなく、任意保険料やメンテナンス料まで含まれています。 契約期間は3年・5年・7年から選択可能で、月間の走行距離制限は1,500km。トヨタ、レクサスの正規販売店でメンテナンスが受けることができます。

NOREL
3.5

NOREL

「NOREL」は、好きな車に乗り換え放題できる月額制のサービスです。一番安いプランで、月額39,800円(税抜)〜となっており、「最短90日での乗り換え」「対人・対物・人身傷害保険込み」「自動車税、重量税の支払い不要」「車検なし」を特徴としています。料金プランに応じて乗り換えできる車種が変わることには注意が必要です。分類としてはマイカーリースに含まれますが、一般のカーリース会社では取り扱っていない珍しい輸入車などにも乗れるチャンスがあります。

ホンダマンスリーオーナー
3.5

ホンダマンスリーオーナー

ホンダマンスリーオーナーは最短1ヶ月から最長11ヶ月の間、ホンダの中古車を月々定額で占有できる、月極定額モビリティサービス(車サブスクリプション)です。マンスリー契約のレンタカーよりも月額コストが抑えられ、既存のカーリースやサブスクリプションと異なる点として、審査が不要であるほか、中途解約による違約金や最低利用期間に満たない場合の追加請求が発生しないことが大きな特徴となっています。頭金も不要で、月極の利用料には各種税金や自賠責保険料、自動車保険(任意保険)も含まれていますが、月間1000kmの走行距離制限があることには注意が必要です。サービスとしては、2020年1月時点で埼玉県内のホンダ中古車販売店でのみ取り扱いがスタートしており、今後全国に拡大される見通しです。


 

サブスクリプション型サービスを車に持ち込む上で、最も厄介だと考えられるのが「車種の価格差」です。

想像の域を出ませんが、月々1万円固定で5年間、全メーカー・全グレードの新車に乗り放題できるサブスクリプション型サービスが登場すれば、相当な人気を集めることでしょう。カーリースも前時代のサービスとなってしまいます。

ですが、この仕組みを実現するのはほぼ不可能と思われます。

当然のことながら、ほとんどの人はミニバンや高級セダンに乗りたがるので、サプライヤーはあっという間に赤字経営に陥ります。

例えば、トヨタのヴォクシーは5年契約で、月々税込6万円ほどの料金設定になっています(オリックス自動車の特選車の場合)。つまり、単純計算で1万円と6万円の差額、5万円をサプライヤーは毎月吐き出すことになってしまいます。ビジネスモデルとして完全に破綻しています。

かといって、「軽自動車クラス1万円」「セダンクラス3万円」など、階段をつけた設定にしたところで、既存の乗り放題サービスとの差別化は期待できないでしょう。

 

一つ可能性があるとすれば、ラインナップは中古車で揃えるとして、車両定価の高い車種(高級車)については、グレードや年式が低くほとんど残価がない車で統一する、などでしょうか。

いずれにせよ、月額固定で設定する金額にはどこかで折り合いをつけなければなりません。1万円が無理でも2万円・3万円といったプランならば、今後登場し、普及する可能性は十分にあります。

 

「100年に1度の大変革」を迎えている自動車業界。波乱の種は思わぬところに隠れているのかもしれません。

 

 

 

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