2035年までに新車販売で電動車100%を実現を目指す――。
こうした政府の方針表明※をはじめとして、電気自動車の普及に向けた動きが活発になってきています。
※厳密にはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの内燃機関のみで走行する車両の販売が打ち止めになる、という趣旨のものであるため、ハイブリッド車やマイルドハイブリッド車は対象から除かれる見通しになっています。
環境問題を取り巻く状況は深刻ですが、充電設備の導入や、高価格な車両価格など、一般家庭に電気自動車が普及するにはまだまだ問題が山積みです。
このような課題に対し、車両購入時にまとまった費用を必要としない、マイカーリースや車サブスクリプションのメリットに注目が集まっています。
まだまだ母数が少ないのが実情ですが、個人向けサービスでも徐々に電気自動車をラインナップに加える企業が増えてきていますので、今回は代表的なプランをご紹介させていただきます。
国内メーカーのリースプランについては、こちらの比較記事に詳細を掲載しています。
電気自動車やPHEVがリースできるプランはどれ?
① EVマイカーリース|ORIXカーリ―ス・オンライン
カーリース・オンラインはオリックス自動車のカーリース専門サイトです。ネットで見積りから申込まで簡単にできて月々1万円台から借りることができます!契約期間は5年・7年・9年・11年から選択、月間の上限走行距離は2,000kmですが、契約終了時にそのまま車を貰い受ける場合は、精算が発生しないため実質上限なしとなります。車検とオイル交換が無料になるクーポンが付いてくることも特徴です。
カーリース大手のオリックス自動車がWEB限定で販売しているプランが「EVマイカーリース」です。
取り扱い車種は、日産のリーフと、ホンダのHonda eの2車種。契約期間は60ヶ月と84カ月のプランが用意されています。
リース料は月間走行距離1000km時の金額となっていますので注意が必要です。
補助金あり | 補助金なし | |
日産 リーフ X 5ドア AT 2WD 5人乗り | 月額50,600円(税込)~ | 月額56,760円(税込)~ |
ホンダ Honda e 5ドア AT 2WD 4人乗り | 月額61,490円(税込)~ | 月額66,990円(税込)~ |
② コスモMyカーリ―ス
コスモ石油だからガソリン代がお得。最大5円のガソリン割引き。月々定額、頭金なしで新車に乗れます。契約期間は3年・5年・7年から選択、月間の上限走行距離は~500km、~1,000km、~1,500kmから選択できます。メンテナンスも用途に応じて3種類用意されており、メンテなしのホワイトパック、フルメンテナンスから一部の消耗品交換を除いたシルバーパック、フルメンテナンスのゴールドパックがあります。契約終了時には乗り換え、再リース、買取り、返却のいずれかを選択することができます。
コスモ石油マーケティング株式会社が提供しているサービス「コスモMyカーリース」。
リーフやHonda eといった完全な電気自動車のWEB見積には対応していませんが、トヨタのプリウスPHV、三菱のアウトランダーPHEVなどのプラグインハイブリッド車の取り扱いがあります。
③ 日産マイリースプラン
「日産マイリースプラン」は、日産のメーカー直系のリースプランです。
契約期間は3年契約プラン・5年契約プラン・5年契約3年後見直しプランと、3つのプランがあります。
専用のメンテナンスパックがオプションで選べるので、プロの整備士による整備を受けたい方にはおすすめです。
取り扱い車種は、日産リーフのほか、ハイブリッド車であるe-POWERシリーズも選択できます。
電気自動車リースのメリットとデメリット
電気自動車リースのメリット
給油の手間やコストが省ける
同距離の走行換算で、ガソリン代より電気代の方がコストを安く抑えることができます。
補給のたびにガソリンスタンドまで赴く必要はなく、自宅で充電をすませることもでき、深夜料金を利用することでさらにランニングコストを改善することも。
「V2H」の活用で車を蓄電池代わりに
V2Hとは「クルマ(Vehicle)から家(Home)へ」を意味する言葉です。
専用のV2H機器を設置することで、家庭から車への充電や、車から家庭への給電を行うことが可能になります。
停電時や災害時など、自動車に蓄えた電力を蓄電池代わりとして家庭で使うこともできます。
面倒な補助金の申請をリース会社に代行してもらえる
ディーラーで電気自動車を購入する場合は、補助金の申請は専ら個人で手続きを行うことになりますが、カーリースの場合、プランによってはリース会社が申請手続きを代行してくれます。
ただ、補助金にも「CEV補助金」や「環境省補助金」「経済産業省補助金」などの種類があり、企業側で申請代行が可能な補助金は一部に限られることには注意が必要です。
また、補助金は重複申請することができない(いずれか一つ)ことにも留意しておきましょう。
電気自動車リースのデメリット
充電に相応の時間が掛かる
給油は数分で完了しますが、電気自動車の充電には最短でも数十分、車種や充電設備によっては数時間かかることもあります。
大前提として、自宅やマンションの駐車スペースに充電施設が無ければ、そもそも電気自動車はおすすめできません。
ガソリンスタンドに比べて充電スポットの絶対数が少なく、長距離走行には不向き
大型スーパーや宿泊施設の中には、充電スポットを用意しているところも徐々に増えてきてはいます。
最近では充電スポット検索サービスがカーナビに連動させられるようになったりと、電気自動車まわりの環境は改善されている傾向にあります。
しかしながら、特に郊外や地方などでは、ガソリンスタンドに比べて圧倒的に充電スポットは少ないため、何の計画も立てずに長距離を走ることにはリスクがあります。
まだまだ車両本体の価格が高い
補助金で一部を賄えるとはいえ、安い車種でも電気自動車の車両本体価格は優に300万円を超えてきます。
ガソリン走行の軽自動車クラス、100万円~200万円ほどの価格帯まで下がってくるのはまだまだ先になりそうです。
カーリースや車サブスクリプションでは、頭金も不要で、税金などの維持費を月々の利用料に平準化させることができますが、それでも月々5万円以上は予算を見ておいた方がよいでしょう。
もっと気軽に電気自動車に乗りたいなら、個人間カーシェアリングがおすすめ!
「マイカーとして持つのはちょっと…」という方でも、試乗感覚で気軽に電気自動車に乗れるサービスもあります。
個人間カーシェアリングを活用することで、通常のリースやレンタカーでは見られないような珍しい車に、手頃な金額で乗ることができます。
Anyca(エニカ)
「Anyca」は株式会社DeNA SOMPO Mobilityが提供している個人間カーシェアリングサービスです。
借り手=ドライバーとしては、日常のちょっとしたお出かけで車が必要になったり、普通では乗ることのできない珍しい輸入車や外車に試し乗りしたいときに、気負うことなく車を手配することができます。
一方、貸し手=オーナーとしては、副収入感覚で使っていない車を貸し出し、車という資産を有効に活用することができます。
CaFoRe(カフォレ)
「CaFoRe」は、車を「借りたい人」と「貸したい人」を引き合わせる、個人間カーシェアリングのサービスです。
借り手=ボロワーとしては、CaFoReの会員に登録することで、必要な時に近場で車を貸し出してくれる人がいないかを検索し、リーズナブルな価格で紹介してもらうことができます。
貸し手=レンダーとしては、副収入感覚で使っていない車を貸し出し、車という資産を有効活用することができます。
電気自動車/EVリースおすすめランキング