次世代ブラウザ「Brave ブレイブ」とは?
2020/9/3 日本版TVCMが公開! (※音が出ます)
Brave-ブレイブ-は「ページの高速表示」と「プライバシー保護」に特化した、新しいウェブブラウザです。
ウェブブラウザについては、Andoid端末ではGoogle Chrome、iphone端末ではsafariが標準でインストールされていますが、Braveはデバイスに縛られることなく利用することができます。
検索エンジンはGoogleをはじめ、Bing/DuckDuckGo/DuckDuckGo Lite/Qwant/StartPage から選択可能。
通常のブラウザに比べて、ページ読み込みはPCで2倍、スマートフォンでは最大8倍高速にまで及ぶことが公式サイトで明記されています。
なぜここまでの高速表示ができるのか。
それは、Braveに搭載された機能の一つ、「Brave Shields(ブレイブ・シールド)」という広告ブロックが作動しているからです。
余計な広告を表示させないことにより、ページが軽量化され、読み込み速度が格段に向上します。
Web広告の世界では「リターゲティング」という、個人に訴求した配信が主流になっています。
過去にサイトを訪れていたユーザーなど、自社のコンテンツに既に興味を持っている人は、商品を購入してくれたり契約してくれる可能性が高いとみなせます。
企業や広告主はリターゲティング広告を用いることで、不特定多数のユーザーに一斉配信する手法(ブロードリーチ)よりも効率よく、獲得見込みの高いユーザーにアプローチすることができます。
皆さんがネットを使っている際に、何度も同じ広告が表示されたり、その時々の趣味嗜好に合った広告が表示されるのには、こうした背景があります。
ここで疑問です。広告主は、どうやってユーザーの情報(サイトへの訪問歴など)を収集しているのでしょうか?
その答えには「cookie(クッキー)」という仕組みが大きく関係しています。
前提として、cookieとは個人を特定するものではありません。
例えば、AさんがB社のサイトを訪問したとします。この時、Aさんのブラウザには、B社のcookieが付与されますが、極端な例で「10001」のように、IDや識別子として登録されることがほとんどです。
企業や広告主は、こうしたIDや識別子を目印として、広告配信(リターゲティング)を行っています。
ユーザーの属性やウェブ上での行動履歴に沿った広告が表示されるため、ユーザーの不利益に繋がるとは必ずしも言い切れないのですが、プライバシー保護の観点から、cookieの使用には規制のメスが入りつつあります。
Braveブラウザでは、サイト側からの一方的な広告がブロックされるため、cookieも蓄積されず、ブラウザが重くなることも防げます。
プライバシーを守りつつ、快適なネットライフを楽しめることが、次世代ブラウザ「Brave」の最たる特徴なのです。
Braveのメリットとデメリット
実際にBraveブラウザを使っている中で感じたメリット・デメリットを記載します。
人によっては、メインブラウザに据えても問題ないほどの使い勝手だと思いますが、思わぬ落とし穴もありましたので、注意喚起させていただきます。
Braveのメリット
1.広告ブロック機能「Brave Shields(ブレイブ・シールド)」が標準搭載
サイトに表示される広告をブロックできることは既に記載した通りです。
特筆すべきはYouTubeなどの動画サイトについても、動画の最初や合間に流れる広告をカットできてしまうことでしょう。
safariの設定変更や、Chromeの拡張機能でも広告をブロックすることは可能ですが、標準対応しているブラウザはそう多くはありません。
Brave Shieldsの具体的な機能
- 広告ブロック
- フィンガープリント回避
- クッキーの制御
- HTTPSアップグレード
- スクリプトの実行をブロック
- サイト毎に設定
- 全サイト共通で設定
2.高速表示で、サイトの閲覧が快適に
cookieの蓄積や広告表示を防げるため、ChromeやSafariよりも高速でサイトを閲覧することができます。
公式サイトのチャンネル等でも、どのくらいスピードが改善されるのかを検証した動画が公開されています。
3.ユーザーのプライバシーが尊重され、セキュリティも強固
Brave上で飛び交う通信は暗号化されており、高水準のセキュリティが保たれています。
マルウェアやトラッカーもブロックされるため、悪質なクリック誘導やフィッシング詐欺の被害に遭う可能性も軽減できます。
Braveサーバでは、ユーザーの閲覧履歴が覗かれたり、行動履歴のデータを保持することはないとはっきり明言されています。
閲覧したデータはユーザーのデバイス上にだけ存在し、削除されるまでプライベートに保たれます。
セキュリティの詳細
- ブラウジングデータの削除
- 組み込み済みのパスワードマネージャー
- オートフィル (フォームの自動補完)
- フルスクリーンプレゼンテーションへのコンテンツアクセス制御
- 自動再生メディアへのサイトアクセス制御
- Do Not Track(追跡拒否)リクエスト
4.ブラウザの移行も簡単・便利
Google Chromeやsafariに登録していたブックマーク(お気に入り)をそのまま移行することができるので、再登録の手間もありません。
さらに、Braveデスクトップ版は、Chrome ウェブストアで提供されているほとんどの拡張機能に対応しているため、カスタマイズも手軽に行うことができます。
5.サイトを閲覧しているだけでお金が稼げる? Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)
広告をブロックできるのがBraveブラウザの強みですが、設定を変更することで、特定の広告のみを表示させることができます。
これが「Brave Rewards(ブレイブ・リワーズ)」という仕組みで、Brave Rewardsを有効にすると、プライバシーを重視した広告が表示されるようになります。
この広告を見ると、報酬としてユーザーにBATという、Braveで使用されるトークンが付与されます。
BATは、Basic Attention Token(ベーシック・アテンション・トークン)の略で、Braveに紐づいた仮想通貨です。
BATは現実のお金と取り引きできるため、Braveブラウザは言うなれば、「使用しているだけで稼げるブラウザ」とみなすこともできます。
ただ、日本では資金決済に関する法律を遵守するために、BATではなくBATポイント(略称BAP)が使われますので、換金することはできません。- BATポイントとBATが同じ点
- BATポイントはBATと同様にお気に入りのクリエイターやウェブサイトに送ることが可能です。決済に利用できるパートナーも開拓予定です。
- BATポイントの価格はBATと連動しています。
- BATポイントがBATと異なる点
- BATポイントを購入すること、BATをBATポイントに替えることはできません。
- BATポイントをBATに替えることは現時点ではできません。
BATは将来的に、プレミアムコンテンツの利用やサービス料金の支払いに活用にできるようになる予定です。
BATとBAPの変換についても、現時点ではできない、とされていますので、今後の動向次第ではできるようになる可能性もあります。
日本初!Brave ブラウザで暗号資産 BAT の受取・利用が可能に
株式会社bitFlyerは、Braveブラウザ内で使用できる暗号資産ウォレットをBraveと共同開発することを発表しました。
このサービスが実現すれば、これまでのBAPに代わり、暗号資産であるBATで広告閲覧報酬を受け取ることができるようになります。
さらに、受け取ったBATをbitFlyerで売却することもできるそうですので、いよいよ”稼げるブラウザ”としての実用化が見えきました。
サービス開始は2020年11月頃を予定しているとのこと。期待して動向を見守りましょう!CoinPost|仮想通貨ビットコインニュース・投資情報株式会社bitFlyerはブロックチェーン関連業務を行うBrave Softwareと、Braveブラウザ内で使用できる…
- BATポイントとBATが同じ点
本日、私たちはデスクトップ用のBrave Rewardsで認証されたウォレットをbitFlyerとBrave Softw…
【サービス概要】
bitFlyer アカウントをデスクトップ版の Brave ブラウザ上で Brave Rewards に連携することで、以下の機能をご利用いただけます。• Brave ブラウザ上で配信される広告を閲覧すると、翌月 5 日に報酬として BAT をbitFlyer アカウントで受け取ることができます(広告閲覧毎に、広告主が支払う費用の約 70% を報酬として受け取れます)。
• Brave ブラウザを利用することで受け取った BAT は、bitFlyer で売却し日本円に換金できます。
• bitFlyer の販売所で購入した BAT を Brave ブラウザ上でクリエイターにチッピング(投げ銭)できます。【Brave Rewards との連携方法】
1. デスクトップ版の Brave ブラウザをダウンロードしてください。
既に Brave ブラウザをご利用の方は Brave v1.24.84 にアップデートしてください。2. Brave ブラウザ上で「Brave Rewards の使用を開始」をクリックし、bitFlyer アカウントを連携してください。
出展:bitFlyer|日本初 Brave ブラウザ内で使用できる暗号資産(仮想通貨)ウォレット機能提供開始1,000 円相当の BAT プレゼントキャンペーン実施のお知らせ
Braveのデメリット
Webサイトが表示崩れしているように見えることがある
広告のブロック制限が強すぎるため、ごく一部のサイトでは、バナーが表示されなかったり、表示崩れを起こすことが確認されています。
以下は大手アフィリエイトサイト「バリューコマース」の公式サイトを、Braveブラウザで展開した時の画像です。
しかし、一般のサイトやブログについても、記事の途中にアドセンス広告などが挿入されているケースが良くありますので、Braveブラウザで表示するとその部分だけ空白になり、全体を俯瞰したときに違和感を覚えることがあるかもしれません。
仮想通貨BAT(ベーシック・アテンション・トークン)について
ベーシック・アテンション・トークン(BAT)は、Braveブラウザ上で使用される暗号資産(仮想通貨)で、Brave社から発行されています。
2015年、Mozilla(firefoxを開発した会社)の前CEOであるBrendan Eich(ブレンダン・アイク)氏がBrave Softwareを設立し、同社は次世代ブラウザ「Brave」と、そのシステム上で機能する仮想通貨「Basic Attention Token(BAT)」の開発を行いました。
BATの基盤は同じ仮想通貨のイーサリアムとなっており、Braveのユーザーが広告配信を受け取る際に、対価として付与されることを特徴としています。
現代のWeb広告の主流では、ユーザーがインターネット上に掲載された広告を見たりクリックすることで、メディアやサイトに報酬が支払われる、という仕組みになっています。
それに対し、BATとBraveブラウザは、広告主とユーザーを直接繋げる新しい広告スタイルとして、注目を集めつつあります。
この仕組みにおいて、広告主は”Braveによって潜在ニーズがあると判断された顧客に向けて効率よく広告を配信”することができ、ユーザーは”広告を表示することで報酬トークン(BATやBAP)を受け取る”ことができ、サイト運営者は”ユーザーの広告表示による広告料や、「投げ銭」としてBATを受け取る”ことで収益を得ることができます。
BATを取り扱っている取引所
日本国内において、BATを銘柄として取り扱っている取引所は、2020年7月21日時点で「bitFlyer」「GMOコイン」「Coincheck」の3社となります。
仮想通貨BAT おすすめ取引所
- bitFlyer4.5
bitFlyerは、ユーザー数・取引量・資本金ともに国内No.1の仮想通貨取引所。操作性の高いアプリもあり、ビギナーから上級者まで幅広い層から支持されています。
取扱暗号資産は9種類、BTC(ビットコイン)、ETH、ETC、LTC、BCH、MONA、LSK、XRP、BAT - Coincheck5.0
Coincheckは取引手数料が無料で、アルトコイン(BTC以外の仮想通貨)の取り扱い銘柄数が国内No1の取引所。マネックスグループの傘下に入り、セキュリティ面も含めた管理体制が一新。見やすいチャートや高い操作性のアプリも人気です。
取扱暗号資産は16種類、BTC(ビットコイン)、XRP、ETH、BCH、XEM、FCT、LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG - GMOコイン4.0
GMOコインは、取引手数料以外にも、日本円の入金・出金手数料まですべて無料。0.001BTCの小額資金から投資が可能なので初心者にもおすすめです。
取扱暗号資産は8種類、BTC(ビットコイン)、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT