400年の歴史を持つお城、姫路城。またその白さと優美な姿から別名「白鷺城」とも呼ばれるこのお城は平成5年に奈良の法隆寺とともに世界遺産に登録されています。姫路は新幹線も泊まる便利な観光地、城下町として知られ、日本やまた世界の観光客が集まっています。
さてそんな姫路城に行きたいと思ったら、ぜひ知っておきたい姫路城の見所スポットと歴史、さらには平成の大修理などなどをご紹介していきましょう。事前に予習しておくと姫路城をより深く楽しまめますよ。
世界遺産・姫路城の概要
世界遺産登録年:1993年
登録基準
(ⅰ)人類の造像的資質を示す傑作
(ⅳ)人類の歴史上において代表的な段階を示す、建築様式、建築技術または科学技術の総合体、もしくは景観の顕著な見本
遺産概要
世界遺産の姫路城は、城郭建築の最高峰とも言われる日本が誇るたたずまいのお城です。1333年頃に砦を築かれてから、様々は城主に代わり、時には豊臣秀吉も姫路城の城主になったこともありました。現在の姫路城は徳川家康の義息子の池田輝政によって約8年間かけて建てられました。
大天守の高さは標高45.6m、内曲輪以内の面積は23ヘクタールと壮大な世界遺産となっています。姫路城には徳川家康の孫の美しい千姫にまつわる千姫物語や、宮本武蔵の妖怪退治、皿屋敷お菊井戸など、逸話にもつきません。
また、2014年に放送されたNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」とゆかりの深いお城としても有名になりました。
世界遺産登録
姫路城は1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。世界遺産に登録された理由は下記のように評価されました。
・その美的完成度が我が国の木造建築の最高の位置にあり、世界的にも他に類のない優れたものであること。
・17世紀初頭の城郭建築の最盛期に、天守群を中心に、櫓、門、土塀等の建造物や石垣、堀などの土木建築物が良好に保存され、防御に工夫した日本独自の城郭の構造を最もよく示した城であること。
姫路城と同時に世界遺産に登録されたのは、奈良の法隆寺。姫路城がどれだけ歴史的価値のあるものかがわかりますね。
日本でも珍しい不焼の城
姫路城は世界遺産に登録された理由にもあるように、400年以上に渡って、戦火に巻き込まれることなく残されている貴重なお城です。天守や櫓、門などの保存状態がこれほどいいお城は他にはないでしょう。
平成の大修理とは
昭和の大修理に続き、2009年から2015年まで平成の大修理が行われました。これは大天守の大規模な保存修繕工事です。この間姫路城のシンボルである大天守および一帯がおおわれて姫路城の姿は隠されていました。修繕後の姫路城の姿は白すぎると話題になりましたが、美しいお城は健在でまた多くの観光客を惹きつけています。
世界遺産・姫路城の見所は?
それでは、ここからは姫路城に入った際のオススメ、注目したいスポットをご紹介していきましょう。
菱の門
姫路城に入る最もメインの門であるこの門は、櫓門と呼ばれる型式で安土桃山時代の様式を残しています。木彫りの菱の紋が柱の上のほうに確認できます。
大天守
姫路城の大天守は、外からは5重のつくりに、中に入ると地下1、地上6階の造りになっています。最上階には、阿吽一対の大鯱瓦が見られます。外観も調和の美しい目を見張る建築物となっています。
西の丸
天守閣の西側が見える庭園。出陣する武士たちを集めた武者だまりがあります。また、西の丸の百間廊下は、千姫がここから男山を眺めていたといわれる場所です。また、化粧櫓では千姫がこの櫓を休憩場としていた化粧櫓と呼んでいました。
二の丸
二の丸には、菱の門をはじめ多くの門や櫓があります。侵入者に対して戦いやすい形状につくっているところが特徴的です。
るの門
孔門とよばれるこの門、天守までの近道ができ、菱の門からは見えないつくりになっていて、ここを通る道は「間道」と言われています。
三の丸広場
姫路城に入る門をくぐると今では芝生の三の丸広場が広がっています。現在では姫路城を楽しむビュースポットになっていますが、かつては、向屋敷御殿、武蔵野御殿、三の丸御殿、数奇屋が立ち並んでいました。桜のお花見の季節にはまた違った姫路城が見え、大変人気のスポットになっています。
お菊井戸
播州皿屋敷のお菊が足りないお皿を責められて殺されてしまった井戸ということで、一枚、二枚、とお皿を数える声が今でも聞こえそう、と少し怖いスポットです。
さらに世界遺産・姫路城をよく知りたい方には
姫路城を観光するにあたって便利なのが「姫路城大発見アプリ」このアプリのおかげで要所要所で、動画解説などをみることができ、まるで姫路城で宝探しをしているかのような体験ができます。また、姫路城ではお城のスペシャリストの城内ガイドを頼んでみるのも、深い歴史まで知ることができて、有意義なものになるでしょう。
まとめ
さて、ここまで世界遺産の姫路城について、ご紹介してきましたがいかがでしょうか?
聞いたことはあるけど行ったことはない、という方も多いのはないでしょうか。姫路駅にたどりつくと、そこからはもう姫路城の白い優雅な姿が拝めます。城下町姫路もコンパクトで楽しい街歩きができるので、機会があればぜひ訪れてみて下さいね。