2019年5月の超大型連休、H.I.Sの海外ツアー「ギリシャ&エジプト2ヶ国8日間」に参加してきました!
ギリシャとエジプトは距離的にも近く、共に世界四大文明に数えられています。
古代遺跡好きにはもちろん、ヨーロッパとアフリカを一気に周遊したいという方でも満足できるプランです♪
特にエジプトはそれほど鉄道網が発達していないので、観光は車移動ができるツアーが断然おすすめです。
今回の記事はツアー後半戦のエジプト紀行録です。
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アテネ国際空港発、カイロ国際空港着
ギリシャとエジプトの時差は1時間。フライト時間にして約2時間で到着しました。
カイロ国際空港からはバスで移動。ナイル川流域のギザに向かいます。
バスの車窓から。アテネとはまったく異なる風景
宿泊地は「カイロ ピラミッズ ホテル」
ギザ市内、カイロピラミッズホテルの正面には建設中の「大エジプト博物館」が聳えています。
2020年の全館オープンを目指していて、カイロのエジプト考古学博物館に収蔵されているツタンカーメンの黄金マスクなど、5万点に及ぶ工芸品が展示される見込みです。
1日目、ギザの3大ピラミッドとスフィンクス観光
ピラミッド・スフィンクス・太陽の船博物館へ
砂漠とナイルが生んだ奇跡の巨大建築を巡ります。
ギザの台地に聳え立つ、クフ王・カフラー王・メンカウラー王のピラミッド。
エジプト古王国時代、王国の都だったメンフィス周辺のギザからダハシュールにかけて、約30のピラミッドや建造物が建てられました。
特にクフ王の時代には、世界最大のピラミッドが造られ、建設当時は高さ150mもあり、平均2.5トンの石が230万個も用いられたと言われています。
ピラミッドの表面はこのようになっています
ピラミッドの登頂はご法度。真似しないように
ラクダに乗ることもできます
クフ王のピラミッドは中に入ることもできます
クフ王のピラミッドの麓には、「太陽の船博物館」があります。
ピラミッド発掘当時の貴重な資料が見れますので、忘れずに見ておきましょう。
こちらはカフラー王のピラミッド。頂上付近に化粧石の名残があります
こちらはギザのスフィンクス。
遺跡で良く見られるスフィンクス像ですが、ギザのものは長さ57m・高さ20mと最大級の規模を誇ります。
スフィンクスが建造された目的は、「クフ王に供物を捧げるカフラー王をかたどった」とする説や、「太陽神のご神体として造られた」など諸説あるものの、いまだ謎に包まれています。
ひと昔前、フジテレビに「トリビアの泉」という番組があったのですが、「スフィンクスの目線の先には今ケンタッキーフライドチキンがある」という衝撃的なムダ知識が紹介されていました()
はたして真偽のほどは……
ホントにありました。。
確かにスフィンクスの正面でした(2階にはピザハットが…)。
ギザの3大ピラミッドを見た後は、ダハシュール・メンフィス・サッカラへ移動。
サッカラとダシュールは、ギザと共に世界遺産に登録されています。
ダハシュールの「屈折ピラミッド」
通称「赤のピラミッド」
メンフィス遺跡(野外博物館)の様子
ラメセス2世の巨像が横たわる
ピラミッド・コンプレックスの入口
サッカラの「ピラミッド・コンプレックス」。階段状のピラミッドを中心に祭殿や神殿が集まる
1日目の最後はパピルスの専門店へ。
様々なデザインのパピルス工芸品が展示されていました。「死者の書」をお土産に買いました。
2日目、アレキサンドリア市内観光
エジプト2日目は、ギザからバスで西に移動すること約2時間半、エジプト有数の港町「アレキサンドリア」に向かいます。
アレキサンドリアは穏やかな気候とヨーロッパスタイルの街並みから「地中海の真珠」とも呼ばれています。
街の雰囲気はカイロやギザとはだいぶ違う印象でした。
夏にはビーチリゾートとして、国内外から多くの人が訪れるそうです。
アレキサンドリア市内
海岸沿いの光景
アレキサンドリア図書館の外観
アレクサンドロス大王の像
ポンペイの柱/ナショナル・ミュージアム/カイトベイ要塞
まずは「ポンペイの柱」と神殿跡地の観光でした。
プトレマイオス朝時代に信仰されたセラピス神にささげられた神殿がありましたが、391年にキリスト教教徒の手で破壊されてしましました。
小高い丘の上に立つコリント式の円柱は赤色花崗岩でできていて、高さ30m・外周9mにおよぶ巨大なものとなっています。
続いてアレキサンドリアの「ナショナル・ミュージアム」へ。
地階にファラオの時代、1階にグレコローマン時代、2階にコプトからイスラーム時代の貴重な品々が展示されています。
プトレマイオス朝時代の遺品も多く、アレキサンドリア東側のアブ・キール湾沖の水中から発掘された遺跡の一部の展示もあります。
ナショナル・ミュージアムの展示物を少しだけご紹介!
アヌビス神の像
地階には現物のミイラも
国外から持ち込まれたとされる陶器の数々
ガラス細工も多数展示されている
水中から発見された金貨
キリスト教のレリーフ
アレキサンドリアの大灯台の復元イメージ
カイトベイ要塞。ここに大灯台が立っていたと考えられている
ナショナル・ミュージアムから車で30分ほどで、カイトベイ要塞に到着。
カイトベイ要塞は岬の先端に立つアレキサンドリアのシンボルです。
15世紀後半にマムルーク朝のスルタン、カイトベイが建設した要塞で、要塞本体は3層構造の堅牢な造りになっています。
アレキサンドリアの大灯台の跡地に立ち、要塞の上からは海岸線が一望できます。
3日目、エジプト考古学博物館・カイロ市内観光
エジプト考古学博物館
ギリシャ&エジプトの旅もいよいよ最終日。ラストはカイロ市内巡りとなりました。
注目は、かの有名なツタンカーメン王のマスクも収蔵されている「エジプト考古学博物館」です。
博物館はカイロの中心地タリハール広場の一角にあり、初代館長のオーギュスト・マリエットが1836年にカイロ郊外に設立し、ギザを経てこの地に移転されました。
1階はピラミッドが建設された古王国時代、エジプトが再統一された中王国時代、ツタンカーメン王やラムセス2世の生きた新王国時代、そして末期王朝からグレコローマン時代の終わりまでの美術品が展示されています。
2階はツタンカーメン王の財宝の展示が中心で、ミイラ室やパピルス工芸品なども見学することができます。
エジプト考古学博物館の展示物を少しだけご紹介!
ムハンマド・アリ・モスクとハン・ハリーリバザール
7世紀以降、エジプトにおけるイスラームの中心地として栄えたのがイスラーム地区と呼ばれるエリアです。
イスラーム地区の南東には「シタデル」という城塞都市があります。
1176年にアイユーブ朝の創始者サラーフ・アッディーンがキリスト教徒である十字軍を阻止するために建設し、19世紀のムハンマド・アリの時代まで城塞として使われていました。
城塞内部ではモスクを中心とするイスラーム建築の傑作を見ることができます。
重厚なムハンマド・アリ・モスク。オスマン様式の巨大モスクです
繊細な細工が施された天井ドームが見どころ
イスラーム地区の風景。向こうに見えるのは「スルタン・ハサン・モスク」
数百年の歴史を誇るカイロ屈指の巨大市場「ハン・ハリーリ」
ハン・ハリーリは観光客向けの土産物店がずらりと立ち並ぶ、巨大スーク(市場)です。
路地は迷路のように入り組んでいるので、迷わないよう注意が必要です。
日本のようなショッピングセンターとはまったく違う雰囲気で、まさに買うか買わされるかの真剣勝負。商魂たくましい店員たちに圧倒されます。。
夕方には、人だかりがさらに物凄いことに
夕陽はどこの世界でも美しい
ギリシャとエジプト、8日間に及ぶ旅にもとうとう終わりが訪れます。
どちらの国にも固有の魅力があり、また行きたいと思わせてくれる場所でした!
シュクラン!(アラビア語で”ありがとう”の意)
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